「投資初心者必見！バリュー株投資で長期安定を手に入れる方法」

2023年3月21日

「株式投資の中でも、バリュー株投資はその割安性から人気を集めています。しかし、バリュー株投資にはリスクがあり、メリット・デメリットをバランスよく見極めることが重要です。そこで、本記事ではバリュー株投資について、その基本からメリット・デメリットまで詳しく解説します。

バリュー株投資初心者から経験者まで、誰でも役立つ情報を提供します。また、バリュー株投資に関する注目銘柄や具体的な投資戦略も紹介します。投資に不安を感じる方も、本記事を参考にして自信を持ってバリュー株投資に挑戦してみましょう。」

バリュー株とは何か

バリュー株とは

バリュー株とは、企業の実績や財務状況などを基に株価が評価される株式のことを指します。つまり、企業の実態に基づいて株価が適正とされる株式のことを指します。

バリュー株と成長株の違い

バリュー株と比較される成長株がありますが、、このバリュー株と成長株の違いは、株価の評価方法にあります。バリュー株は、企業の実績や財務状況などを基に株価が評価されますが、成長株は、将来的な成長性に期待が高く、株価が高騰している株式のことを指します。つまり、バリュー株は、企業の実績や財務状況を重視して評価されるのに対し、成長株は、将来性を重視して評価される傾向があります。

【バリュー株の特徴】

・企業の実績や財務状況を基に評価されるため、株価の安定性があります。

・配当利回りが高い銘柄が多く、長期的な投資に向いています。

・バリュー株は、不況期にも比較的安定した株価推移を見せる傾向があります。

バリュー株とは、企業の実績や財務状況を基に株価が評価される株式のことであり、配当利回りが高く、不況期でも比較的安定した株価推移を見せる傾向があります。投資家にとって、バリュー株は、安定的な収益を求める長期投資に適した銘柄と言えます。

バリュー株の選び方

企業の財務諸表をチェックしよう

バリュー株を選ぶ際には、企業の財務諸表をチェックすることが重要です。特に、負債の比率が低く、安定的なキャッシュフローを持つ企業が好ましいとされています。以下の財務指標を確認することで、企業の財務状態を評価することができます。

ROE（自己資本利益率）: 投資した資本に対して企業がどの程度利益を上げているかを示す指標。ROEが高いほど、企業の利益率が高いことを示します。

ROA（総資本利益率）: 総資産に対して企業がどの程度利益を上げているかを示す指標。ROAが高いほど、企業の資産活用率が高いことを示します。

自己資本比率: 自己資本に対する負債の割合。自己資本比率が高いほど、企業の負債比率が低いことを示します。

PBRやPERなどの指標を活用しよう

バリュー株を選ぶ際には、株価と企業の実態を比較するために、PBR（株価純資産倍率）やPER（株価収益率）などの指標を活用することが重要です。

PBR: 株価を企業の純資産（自己資本-負債）で割った指標。PBRが低いほど、株価が企業の実態に比べて割安であることを示します。

PER: 株価を1株当たりの利益で割った指標。PERが低いほど、企業の株価が利益に比べて割安であることを示します。

配当利回りをチェックしよう

バリュー株の選び方のひとつとして、配当利回りをチェックすることは重要です。高い配当利回りを持つ企業は、投資家にとって魅力的な選択肢となります。

配当利回りとは、企業が1株あたり支払う年間配当金額を、その株価で割った値のことです。つまり、企業が投資家に対してどの程度の配当金を提供できるかを示す指標です。

バリュー株は割安な株価水準で取引されていることが多く、一方で高い配当利回りを持つことがあります。そのため、配当利回りが高いバリュー株を選ぶことで、将来的なキャピタルゲインに加えて、高い配当収入も得られる可能性があります。

また、配当利回りは企業の健全性を示す指標の一つでもあります。高配当利回りを持つ企業は、通常、安定した収益性や健全な財務状態を維持している傾向があります。逆に、配当利回りが低い企業は、成長に投資するために配当を減らしたりしなければならないことがあるため、投資家にとってリスクが高いといえます。

バリュー株投資のメリットとデメリットを理解しよう

バリュー株投資にはメリットやデメリットがあります。まずはメリットから見ていきましょう。

【メリット】

・安定した利益確保が見込める

バリュー株には、企業価値と株価とのギャップがある場合があります。そのため、株価が適正化されるまでに時間がかかることがありますが、長期的に見れば、企業価値に近づくことで株価が上昇し、安定した利益を確保できる可能性があります。

・配当利回りが高い

バリュー株には、安定した企業が多く含まれており、その中には配当利回りが高い企業も多く存在します。そのため、投資家にとっては魅力的な投資対象となります。

・株価下落時のリスクヘッジになる

バリュー株に投資することで、成長株に比べて株価下落時のリスクを軽減できる可能性があります。それは、バリュー株には、企業価値に基づいて評価されているため、株価の下落幅が小さくなることがあるからです。

【デメリット】

・企業の成長性に制限がある

バリュー株には、安定した企業が多く含まれていますが、成長性には制限があることが多いです。そのため、長期的に見れば、成長株に比べてリターンが低くなることがあります。

・株価上昇の可能性が限定的

バリュー株には、企業価値と株価とのギャップがあるため、そのギャップがなくなるまでに時間がかかることがあります。そのため、株価上昇の可能性が成長株に比べて限定的であることがあります。

・業績悪化時のリスク

バリュー株に投資する際には、企業の業績が悪化するリスクがあることを念頭に置いておく必要があります。安定した企業であっても、業績が悪化した場合、株価は下落する可能性があるため、投資家は慎重になる必要があります。

バリュー株投資をやってみよう！

コツはしっかりとした企業分析にあり

バリュー株投資では、しっかりとした企業分析が重要です。企業の財務状況や成長性、競合環境などを評価し、割安と判断した株式を選ぶことがポイントです。

バリュー株投資では、株価が実態経済や企業の実力を反映していない銘柄を選び、割安な株式を購入することが目的です。そのためには、企業分析が必要不可欠です。財務諸表や業績報告書などを分析し、企業の財務状況や成長性、競合環境などを判断し、株価が割安と判断できる企業を選ぶことが重要です。

例えば、あるメーカーの株価が現在1,000円でPER（株価収益率）が10倍、同じ業種の他社の平均がPERが20倍だった場合、割安な銘柄と判断できます。しかし、PERだけで判断するのではなく、企業の成長性や業績なども含めた総合的な分析が必要です。

目標リターンを明確に設定する

バリュー株投資をする上で、目標リターンを明確に設定することが重要です。目標リターンを設定することで、適切な投資判断ができ、投資成果を評価することができます。

例えば、投資家Aが目標リターンを10％と設定した場合、彼は株式投資において少なくとも10％のリターンを狙うことができます。（私は基本的に9%です）

投資家は、目標リターンを達成するために、適切な企業や産業を選択することができます。また、リスクとリターンのトレードオフを考慮して、どの程度のリスクを取るかを決定することもできます。

ドルコスト平均法を活用する

バリュー株投資では、ドルコスト平均法を活用することでリスクを分散させ、長期的に収益を出すことができます。

ドルコスト平均法とは、一定期間ごとに一定額を定期的に投資する方法で、市場の変動に左右されずに一定額を投資することができます。この方法は、株価が上がっているときは少なく買い、株価が下がっているときは多く買うことができ、長期的に収益を上げることができます。また、投資のリスクを分散させることができるため、投資家にとっては安心感があります。

ドルコスト平均法の効果を示すデータもあります。例えば、米国のS&P500株価指数は、1970年から2010年までの40年間において、ドルコスト平均法を採用した場合の平均年率は11.1%で、一括投資の場合は9.9%であったことが報告されています。

分散投資を行う

バリュー株投資において分散投資を行うことは重要であり、複数の企業に投資することでリスク分散を図り、より安定的な収益を期待することができます。

例えば、ある業界に特化した企業に投資した場合、その業界に関する問題が発生した場合、その企業の株価に悪影響を与える可能性があります。しかし、複数の業界にまたがった複数の企業に投資することで、業界リスクや企業リスクを分散することができます。

実際に、米国株式市場においても分散投資の重要性が示されています。ダウ・ジョーンズ工業株30種平均株価指数を見てみると、単一の企業に投資するよりも、30種の企業に投資する方がリスクが低く、長期的なリターンも安定的であることがわかります。

例えば、バリュー株投資で分散投資を行う場合、以下のような方法が考えられます。

・業種や業界、企業規模、地域などによって異なるリスクを分散する

・投資先の企業数を増やし、ポートフォリオを多様化する

・インデックスファンドやETFを利用し、複数の企業に分散投資する

バリュー株投資を上手にやるコツ

業績悪化に注意する

業績が悪化している企業には注意が必要です。

業績が悪化している企業は、株価が下落する可能性が高いため、投資家はその企業に投資する前に、業績をしっかりと分析する必要があります。過去の業績や将来の見通し、競合他社との比較など、多角的な視点から分析することが重要です。

例えば、2020年には新型コロナウイルスの影響により多くの企業が業績悪化に直面しました。この中でも、航空会社やホテルなど、直接的に影響を受けた企業の株価は大幅に下落しました。

業界動向をチェックする

業界動向には注意が必要です。

業界全体での動向は、特定の企業に影響を与える可能性があります。業界全体が景気低迷に直面している場合、その業界の企業は売上が低下する可能性があります。そのため、業界全体のトレンドを把握し、企業選択に反映させることが重要です。

例えば、電気自動車（EV）業界は、近年急速に成長しています。このような業界全体のトレンドを反映させ、優良なEV関連企業に投資することで、将来的に高いリターンを得る。

また、業界動向をチェックする際には、業界の成長ポテンシャルや競合他社との差別化戦略などを考慮することも重要です。例えば、EV業界においては、大手自動車メーカーだけでなく、新興企業やスタートアップ企業も積極的に参入しており、市場が急速に拡大しています。その中で、特に技術力やブランド力などに優れた企業が注目されています。

さらに、一時的な下落に動揺しないようにするためには、投資の期間を長く設定することも重要です。バリュー株投資は、企業の成長ポテンシャルに期待せず、割安な価格で株を購入し、その企業が成長すれば将来的に高いリターンを得ることを目的とした投資手法です。そのため、投資期間が長くなればなるほど、投資先企業が成長する可能性が高くなり、リターンを得る可能性も高まります。

一時的な下落に動揺しないようにする

バリュー株投資においては、株価が下落しているときに売却するのではなく、冷静に状況を見極めて保有し続けることが重要です。一時的な下落はあくまでも短期的なものであり、企業の実力や業績を見据えた上で判断することが大切です。

バリュー株は、割安であることが魅力ですが、その一方で一時的な下落を経験することもあります。しかし、過去のデータを分析した結果、株価が下落しても、長期的にはしっかりと成長している企業が多いことがわかっています。例えば、米国S&P500指数に含まれるバリュー株の長期的なリターンは成長株よりも高く、投資家にとって魅力的な選択肢となっています。

過去には、一時的に株価が下落したバリュー株がその後大きく回復し、高いリターンをもたらした事例があります。例えば、2018年には、米国の銀行株が大幅に下落しましたが、その後の回復によって高いリターンをもたらしました。また、2020年には、新型コロナウイルスの影響によって多くのバリュー株が大幅に下落しましたが、その後の回復によって投資家たちは大きな利益を得ることができました。

おにぎり的バリュー株のおすすめ銘柄

早速ですが、2022年度のおすすめ銘柄は下図のとおりです。スクリーニング方法は、いままで説明した内容に加えてリンク先の記事に記載してます。ご興味があれば確認ください。

コード	銘柄名	現在株価/現在値	1株配当/配当	PER	PBR	ROE[%]	ミックス	配当利回り（時価）
1941	中電工	2146	104	19.92	0.56	2.81124	11.1552	4.85%
5214	日本電気硝子	2426	120	28.2	0.43	1.52482	12.126	4.95%
5802	住友電気工業	1588.5	50	12.39	0.66	5.32688	8.1774	3.15%
5901	東洋製罐ＧＨＬＤ	1727	89	41.81	0.47	1.12413	19.6507	5.15%
7267	ホンダ	3308	120	7.59	0.48	6.32411	3.6432	3.63%

【おにぎりの投資法】四半期決算、低PBR、優待＆高配当、米国株

まとめ

今回は、バリュー株投資について解説しました。バリュー株投資は、割安で取引されている株式を長期的に保有し、将来的にその価値が上がることを期待する投資方法です。バリュー株投資において重要なのは、割安で取引されている理由を理解し、企業の長期的な見通しをしっかりと見極めることです。また、業績悪化や業界動向などにも注意する必要があります。

重要な部分を箇条書きにまとめると以下のようになります。

・バリュー株投資は、割安な株式を長期的に保有し、将来的にその価値が上がることを期待する投資方法

・割安で取引されている理由を理解し、企業の長期的な見通しをしっかりと見極めることが重要

・業績悪化や業界動向などにも注意する必要がある

・バリュー株投資のメリットとして、割安な株式の購入によるリスク低減や、将来的な成長による高いリターンが期待できることが挙げられる

・バリュー株投資のデメリットとして、割安で取引されている理由が企業の不振による場合があるため、株価が更に下がるリスクがあることや、長期保有による機会損失があることが挙げられる

バリュー株投資は、投資家にとって有望な投資方法の一つですが、リスクもあります。割安な株式を選ぶことが大切ですが、それだけではなく、業績や業界動向、企業の将来性などにも目を向け、バランスよくメリットとデメリットを見極めることが成功への近道となるでしょう。

最後に、株式投資にはリスクが伴うため、自己責任で行うことをおすすめします。