【ふるさと納税】6月に分かる税金の控除額を確認する方法

本年度も6月になりましたね。会社員のみなさまはイベント月といっても過言ではないでしょうか?

ボーナス、第1Q締め、住民税決定通知書など。。。

「待ってください。住民税決定通知書なんて別にイベントじゃないでしょ。」と思ったあなた。

実はふるさと納税者にとっては、すごく大事な確認用書類なのです。

結論から言いますと、【前年(今年でいえば、2021/1/1~2021/12/31の稼ぎに対する税金)先払いしたふるさと納税(住民税分)が反映されているか確認できる唯一の書類】だからです。

本記事では、ふるさと納税によって先払いした税金(所得税、住民税)の確認方法をワンストップ特例活用した方・確定申告した方に分けて解説したいと思います。

ふるさと納税が反映される税金の仕組み

ふるさと納税をやってみたけど、いつ・どこの・どれくらい税金が納税されているかわからない、という方はいませんか?

私もそうでしたし、会社の同僚もよく尋ねてくれます。

調べても難しい言葉が多くて、どういうことかわからない内容の記事が多いですもんね。

そこで、おにぎりなりに必要最低限の内容を簡単にまとめました。

ふるさと納税が反映される税金の仕組みは図のとおりとなります。

住民税所得税ふるさと納税額
反映時期翌年給与支払い毎確定申告時住民税は翌年度に支払う税金であり、ふるさと納税は先払い扱い。
ワンストップ市町村税額控除+都道府県税額控除
確定申告税額控除(市町村、都道府県)+(納税額-2000)×所得税率
ふるさと納税が反映される税金

まず、ワンストップ特例活用した方は、住民税のみに反映されます。

反映される時期は、会社員であれば、翌年の給与支払い毎になります。

実際にふるさと納税された金額は、「町村税額控除+都道府県税額控除額」となります。

これは満額ふるさと納税されている場合は、「ふるさと納税額―2000円」の金額と一致すればOKです。

次に、確定申告した方は、住民税と所得税に反映されます。

反映される時期は、所得税は確定申告時、住民税は翌年の給与支払い毎になります。

実際にふるさと納税された金額は、ざっくり「税額控除額(市町村、都道府県)+(納税額―2000)×所得税率)」となります。

これも満額ふるさと納税されている場合は、「ふるさと納税額―2000円」の金額と一致すればOKです。

但し、いづれにしても注意してもらいたいのが、ふるさと納税以外で控除があるなら税額控除額は違ってきます。

例えば、投資されている方は配当控除、外国税控除だったり、ローンで家を購入されている方は住宅ローン控除などがあります。

そもそも税額控除って何?と思うかもしれませんからちょっと解説します。

ちょっと寄り道 税額控除と所得控除

税額控除と所得控除を解説するのに所得税の流れを理解する必要があります。

別にいいや!って方は本章を飛ばしてください。

解説しやすいように所得の前提として、「会社からの給与のみ」とします。

下の式を見て下さい。これが全てです(笑)

申告納税額=課税総所得※1×税率※2―税額控除―源泉徴収税額

※1 課税総所得=給与収入(いわゆる年収)―給与所得控除(これが所得控除)

※2 税率は給与収入によって異なる。(国税庁HPを参照ください!)

税額控除が申告納税額を直接差し引くことができる控除となり、所得控除が課税所得から差し引かれる控除となります。

つまり、税額控除と所得控除は全く違うものなのです。 ちなみに、ふるさと納税を確定申告する場合は、申告納税額の一部を納税することになります。

ふるさと納税が反映されたかの確認方法

ここまで仕組みについて解説してきました。

いよいよ今月だから解説したかった確認方法となります。

ふるさと納税が反映されたかの確認方法は図のとおりとなります。

住民税決定通知書確定申告控え
通知時期納税した翌年6月頃確定申告時
ワンストップ〇(住民税のみ)
確定申告〇(住民税分)〇(所得税分)
ふるさと納税額が通知される書類

まず、ワンストップ特例活用した方は、住民税のみのため、住民税決定通知書にて通知されます。

通知される時期は、ふるさと納税した翌年の6月頃となります。

次に、確定申告した方は、住民税分は住民税決定通知書、所得税分は確定申告控えにて通知されます。

通知される時期は、住民税分はふるさと納税した翌年の6月頃に書面、所得税分は確定申告時となります。

住民税決定通知書①
住民税決定通知書②

ふるさと納税の住民税分は摘要か税額控除額欄にて確認できる。

写真の摘要と税額控除額の合計が異なるのは、その他税額控除があるため。

そのため、ここでは摘要がふるさと納税の住民税分となる。

確定申告控え

ふるさと納税額は写真の左下となる。

ふるさと納税の所得税分は写真の右真ん中にて確認できる。

ふるさと納税額64,000円ー住民税分55,340円=所得税分8,660円に対して、還付金37,923円なのは他の税額控除による還付があるため。

まとめ

いかがでしたか?本記事では、

・ふるさと納税が反映される税金の仕組み

・ちょっと寄り道 税額控除と所得控除

・ふるさと納税が反映されたかの確認方法

について解説しました。

では、また!